IoTとビッグデータの関係性とは?目的別の活用事例4選をご紹介!!

  • 4月 3, 2020
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「ビッグデータ」という言葉を、誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

しかし、「ビッグデータとは何か?」「ビッグデータを活用するためにはどうすれば良いのか?」など、様々な疑問を持たれている方が多いでしょう。

近年、あらゆるモノがインターネットに繋がるIoT(Internet of Things の略)により、これまで取得できなかったデータ取得が可能となりました。例えば、自動車におけるIoT活用では、走行した場所、走行した路面状況、ブレーキの磨耗具合など、多種多様なデータの大量収集が可能です。

このような大量のデータを総じて、「ビッグデータ」と呼びます。このビッグデータ分析により、新たなサービス開発が期待されています

本稿では、ビッグデータの概要を理解していただき、IoTとビッグデータの関係性を紐解きながら、実際に活用するためのノウハウをご紹介していきます。

ビッグデータとは?

「ビッグデータ」とは、膨大な量で、様々な種類・形式で、リアルタイムに生成されるデータのことです。例えば、スマートフォンやセンサー等のIoT関連機器を通じた位置情報や行動履歴、インターネットやテレビなどの閲覧・視聴などの情報から得られる膨大なデータはビッグデータです。

[参考文書]
総務省|平成29年度 情報通信白書

従来、「データ」はデータベース管理システムなどで解析可能で、構造化されたものを指していました。一方、ビッグデータは解析・管理が難しい非構造化データを指します。

ビッグデータの重要な要素は、下記の「3V」で表すことができます。

1.Volume(データ量が多い)
2.Variety(データの種類が豊富)
3.Velocity(データ生成が速い)

です。

「3V」の活用により、新しい価値生み出せる可能性があります。

例えば、「おむつとビールの法則」をご存知でしょうか。アメリカのショッピングセンターでの販売データを分析した結果、ビール紙おむつ同時購入している人が多かったという事実が判明しています。

このように全く関係なさそうなデータを、一定の期間、一定の量集めることにより、見えていなかった兆候がてきます。

ここで重要なのは、得られたデータを利活用することです。おむつとビールが一緒に買われるのであれば、双方を同じ陳列棚に並べ、あわせて購入しやすいようにレイアウトを変更したり、購入傾向に合わせたキャンペーンを実施したりして売上促進を狙うなど、得られたデータから価値を生み出すことです。

ビッグデータから傾向を把握するだけでなく、「そのデータを使って何をするか」を考えていくと良いでしょう。

IoTとビッグデータの関係

データを収集・蓄積するために、IoTの仕組みは欠かせません。あらゆるモノに搭載されたセンサーで大量にデータを収集し、ネットワークを介してクラウド上にデータが蓄積され、蓄積されたデータがビッグデータになるからです。

従来はデータを蓄積する仕組みが未発達で、データを収集することができても、その蓄積・活用は上手くできませんでした。しかし近年、クラウドの仕組みが発展したことにより、データの蓄積・活用が出来るようになりました。

業務効率化や新規サービスにつながる発見のためには、IoTの仕組みで収集したビッグデータの解析が重要です。

例えば、建設機器メーカーのコマツ社では、自社の機器にセンサーを搭載し、使用状況データを集めています。このデータを分析することにより、個々のお客様に最適な保守運用サービスを行ったり、経営判断に活用されたりしています。

このようにビッグデータを用いて、様々な業務改善や新たな価値創出が行われています。今後多くの企業がIoTを導入することで、この流れは一層進んでいくでしょう。

次の章では具体的なビッグデータとIoTを活用した事例をご紹介します。

「IoT」について詳しく知りたい方は、別記事にて解説していますので、ぜひご覧ください。

IoTとは?IoTの最新動向と活用事例をわかりやすく解説

IoT×ビッグデータの活用事例

本章では、IoTとビッグデータの活用事例をご紹介いたします。 

建設機器コマツ

最初にご紹介するのは、建設機器メーカーのコマツです。コマツはIoTとビッグデータを活用して売上を大きく伸ばしている企業の一つです。

コマツはKOMTRAXという、建設機器に使用エリア、稼働状況、車両状態などを把握するセンサーを設置し、データを取得しています。

収集したデータを用いて故障予知を行い、事前にフォローアップするなど、顧客それぞれのニーズに応えています。

コマツは集積したデータを保守・運用だけでなく、地域ごとに分析し、世界の市場動向の読み取りにも使用しています。
稼働状況が高い地域や企業では新規需要が発生する可能性が高いので、営業を強化することにより販売増を狙えます。
一方、政府の金融引き締めや公共投資の削減などで稼働状況が低くなったら、早めに生産を絞り、在庫調整に入ることが可能です。

コマツの事例から、ビッグデータを部門毎ではなく、全社で最適に活用することが重要であると言えるでしょう。

[参考記事]
ビッグデータ活用でビジネスはどう変わったか ~コマツにおけるモノのインターネット事例から考える~

Disney World Magic band

米国Disney Worldに導入されているのが、ウェアラブルデバイス「Magic Band」です。ゲスト(お客様)はホテルのチェックイン、ランチの購入、アトラクションの予約などが一つのリストバンドで完結します。

事業者(Disney)は、リストバンドを経由してゲストの行動情報を取得でき、テーマパーク内の改善に活用できます。

例えば、「どの年代の人が、何時に、どのアトラクションに行くことが多いのか」といった情報を取得・分析し、スタッフを最適に配置することができます。

[参考記事]
Unlock the Magic with Your MagicBand or Card | Walt Disney World Resort 

バルセロナ市

スペイン・バルセロナ市は、市全体としてIoTとビッグデータを活用した、スマートシティ化を目指しています。インフラとして、無料Wifiを提供することで様々な情報を取得し、市全体の最適化に活用しています。

例えば、駐車場の空き状況や交通状況をセンサーで取得することにより、交通渋滞の緩和を促進しています。

他にも、ゴミ箱の状況を常に監視することにより、効率的なゴミ収集をしています。

このように一企業だけでなく、市全体でデータを収集し、活用する動きが登場しています。

[参考記事]
「IoT/ビッグデータ時代に向けた 新たな情報通信政策の在り方」

RFルーカス Locus Mapping

近年RFIDタグの低価格化によりRFIDの普及が進み、従来バーコードで管理していた商品をより楽に管理できるようになりました。RFIDのソリューションの一つに、RFルーカス社の「Locus Mapping」があります。

Locus Mappingでは、店舗、倉庫、工場の何万とある商品・在庫、物品のロケーションを可視化することを可能にしました。日々のロケーション情報が集積されることにより、位置情報を解析し、最適な配置の提案も可能です。このように従来時間と手間がかかっていた在庫管理もIoTやビッグデータを組み合わせることにより、より効率化するでしょう。

[参考記事]
Locus Mapping 位置を自動取得してデジタルマップ上に表示できる在庫・物品管理システム | RFルーカス

まとめ

IoT活用により、これまで取得できていなかったデータ取得が可能になりました。

データを活用することにより新たなビジネスチャンスにつながることはもちろん、従来気付いていなかった課題を見つけ出せるかもしれません。

その一方で、IoTの導入、ビッグデータの活用だけが目的化してしまい、投資に応じた効果が得られない懸念もあります。

このようなことを避けるためにも、「何のためにIoTを導入するのか」「何のためにビッグデータを活用するのか」を事前に十分検討することが重要です。

自社がどのようなデータをもっているのか、新しくどのようなデータを集めれば新しい発見ができるのかを、是非この機会に検討してみてはいかがでしょうか?