バーコードの作成方法は?Excelでの作り方や無料ツール、作成時の注意点を徹底解説!

  • 1月 10, 2025
  • RFID

商品や在庫の管理、郵便物の追跡や医薬品の管理等、バーコードは幅広い業界で利用されています。

実はExcelや無料で提供されているサイト・ツールを活用すれば、バーコードは簡単に作成できます。今回は、Excelでバーコードを作成する具体的な方法や、無料でバーコードが作成できるツールについて紹介します。バーコードを作成する際に注意したいポイントについても解説するので、参考にしてみてください。

バーコードとは

バーコードとは、数字や文字、記号をバー(黒い線)とスペース(白い線)の組み合わせで表現した符号を指します。バーコードリーダーやハンディスキャナで読み込めば、情報がすぐに取得できることから、小売、製造、物流・輸送、医療など幅広い業界で利用されています。

バーコードには、規格や用途によってさまざまな種類が存在し、その数は100を超えるとされています。代表的なコードには、スーパーやコンビニエンスストアなどで私たちがもっともよく目にする「JANコード」や、物流業界で主に利用されている「ITFコード」、

宅配便の伝票等で使用される「NW-7(CODABAR)」などが挙げられます。

関連記事:バーコードとは?バーコードの基本構成や種類を丁寧に解説!

Excelでのバーコード作成方法

Excelを活用すれば、さまざまな種類のバーコードが手軽に作成できます。

ここからは、Excelでバーコードを作成する手順について詳しく解説していきます。

「開発」タブを選択

「開発」タブを選択

エクセルを開き、上部にある「開発」タブを選択します。エクセル上に開発タブが表示されていない場合は、以下の手順で設定を行いましょう。

【開発タブを表示させる方法】

  1. 「ファイル」タブを選択
  2. 「オプション」を選択(その他>オプションと選択するケースも有)
  3. 「リボンのユーザー設定」を選択
  4. メインタブの中にある「開発」にチェック

「挿入」→「コントロールの選択」の順にクリック

「挿入」→「コントロールの選択」の順にクリック

「挿入」→「コントロールの選択」の順にクリックします。

「Microsoft Barcode Control 16.0」を選択

「Microsoft Barcode Control 16.0」

表示されたウィンドウから「Microsoft Barcode Control 16.0」を選択し、「OK」をクリックします。

バーコードサンプルを作成する

バーコードサンプルを作成する

カーソルが「+」表示に変わるので、バーコードを表示させたい場所におき、ドラッグして長方形を作成します。ドラッグを解くと、上記のようなサンプルバーコードが表示されます。

「Microsoft BarCode Control 16.0 オブジェクト」→「プロパティ」の順にクリック

「Microsoft BarCode Control 16.0 オブジェクト」→「プロパティ」の順にクリック

作成したサンプルバーコードを右クリックし、「Microsoft BarCode Control 16.0 オブジェクト」→「プロパティ」の順に選択します。

作成したいバーコードの種類を選択

作成したいバーコードの種類を選択

スタイル部分で、作成したいバーコードの種類を選択します(ここではJANコード(13桁)しています)。選択が完了したらOKボタンを押下します。

必要な情報を入力し、バーコードを完成させる

必要な情報を入力し、バーコードを完成させる

再度、サンプルバーコードを右クリックし、今度は「プロパティ」を選択します。

バーコードの仕様設定画面の空白になっている「Value」の欄に、バーコードに表示させたいコードを入力します。(ここでは、作成するJANコードに合わせて13桁の数字(0123456789012)を入力しています。)

バーコードが完成

入力完了後、プロパティ画面を閉じれば、バーコードが完成します。

無料でバーコード作成ができるツール

より簡単な操作でバーコードの作成を行いたいという方は、Webサイトや無料提供されているソフトウェアを活用するのがおすすめです。

ここからは、バーコード作成が無料で行えるサイトやツールを3つ紹介します。

バーコードどころ

「バーコードどころ」は、オンライン上でバーコード作成ができるサイトです。作成できるバーコードの種類は以下の通りです。

  • JANコード(標準/短縮)
  • ITFコード
  • CODE39
  • NW-7(CODABAR)
  • QRコード
  • ISBN
  • 郵便バーコード
  • UPCコード(UPC-A/UPC-E)
  • GS1-128
  • GS1データバー(限定型)

一度に8つのバーコードがまとめて作成でき、PNGまたはEPS形式を選んで一括ダウンロードが可能です。

各種バーコード作成ボタンを押すと、そのバーコードの概要や特徴がわかりやすく解説されている点も利用者からの評価が高いポイントです。

バーコード表示プログラム バーコード君

「バーコード表示プログラム バーコード君」は、ダウンロードして使用するフリーソフトです。作成できるバーコードの種類は以下の通りです。

  • JANコード(標準/短縮)
  • EANコード
  • ITFコード
  • CODE39
  • NW-7(CODABAR)
  • UPCコード(UPC-A/UPC-E)
  • CTF(Code 2of5 | Industrial 2of5)
  • IATA(IATA 2of5)
  • MATRIX(Matrix 2of5)
  • NEC(NEC 2of5 | COOP 2of5)
  • 郵便バーコード
  • CODE-128
  • CODE-93

作成したバーコードは、クリップボードへのコピー、印刷、ファイルへの保存が可能です。また、バーコードの上下に商品名やコメント等が入れられるのもこのソフトの特徴のひとつとして挙げられます。

BarCode作成管理くん

「BarCode作成管理くん」は株式会社NCEが開発・提供するフリーウェアです。JANコードや ITFコード、QRコードをはじめ、CODE39や郵便バーコードなど、約20種類のバーコード作成に対応しています。

数値と種類を指定するだけでバーコード作成ができる手軽さと、一括設定変更機能等、優れたメンテナンス性が特徴として挙げられます。

Excel出力やラベル印刷、医療機器・医療材料標準バーコード(GS1-128)の作成等、より高度な機能を利用したい場合は、有料版の「BarCode作成管理くんProⅡ」の利用もおすすめです。

バーコード作成時の注意点

Excelや無料のソフトウェア、Webサイトを活用することで手軽に作成できるバーコードですが、サイズやカラー等に注意しないと正しく読み取れないケースがあります。

ここからは、バーコードを正しく作成するために注意すべきポイントについて解説します。

白地に黒インクで印刷が基本

バーコードの印字は、白地に黒いインクで行うのが一般的です。

黒白以外で作成する場合は、バーにはバーコードリーダーが発する赤色の光を吸収しやすい青や紺、緑などの色を、背景には赤色の光を吸収しやすい赤、黄、橙等の色を使用します。

なお、バーを赤色で作成してしまうと、コードの読み取りに支障が出るため、注意しましょう。

サイズは小さくしすぎない

バーコードは、それぞれの種類で規定されているサイズに準拠して作成しましょう。たとえば、JANコード(13桁)であれば、余白を含め、長さが「37.29ミリ」、高さが「25.93ミリ」と規定されています。このサイズを基準とし、0.8倍から2倍まで拡大縮小も可能です。

バーコードのサイズが小さすぎると、正確な読み取りができない可能性が高くなります。

左右の余白を十分に取る

バーコードの左右には「クワイエットゾーン」と呼ばれる余白があります。クワイエットゾーンが十分に確保されていないと、バーコードの始点と終点が認識しづらくなり、情報の正確な読み取りができません。

左右のクワイエットゾーンは、それぞれナローバー(細いバー)の幅の10倍以上(コードの種類によっては7倍以上)が必要です。バーコードを作成する際は、余白が十分に確保できているか、余白部分に他の情報が入り込んでいないか注意しましょう。

まとめ

バーコードは、情報管理を効率化し、ヒューマンエラーの削減や生産性向上に役立つ技術として、幅広い業界業種で活用されています。特に、多くの商品を扱う企業や、大量の

データ処理が求められる企業には欠かせないツールといえます。

バーコードは私たちが普段利用しているExcelや、無料提供されているソフトウェア、Webサイトを活用すれば簡単に作成できます。しかし、単純にバーコードを作成しただけでは、バーコードがもたらすメリットは十分に享受できません。

バーコードを活用して業務効率化を実現したい場合は、在庫管理システムなど、商品と

バーコードの情報を正確に管理できるツールをあわせて導入することがおすすめです。