企業が保有するPCやサーバー、ソフトウェア、ライセンスなどのIT資産は年々増加し、その管理はますます複雑化しています。そのため、従来のExcelや手作業での管理には限界があり、業務効率の低下や無駄なコストの発生、セキュリティリスクの高まり等が課題となっています。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが IT資産管理ソフトです。
本記事では、IT資産管理ソフトのメリットや主な機能、選定のポイントについて解説します。おすすめのIT資産管理ソフトにも触れていますので、IT資産管理の効率化を実現したい方や、ソフトの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
- 1 IT資産管理ソフトとは
- 2 IT資産管理ソフト導入のメリット
- 3 IT資産管理ソフトの主な機能
- 4 IT資産管理ソフトの選定ポイント
- 5 おすすめのIT資産管理ソフト15選
- 5.1 SKYSEA Client View/Sky株式会社
- 5.2 System Support best1/株式会社ディー・オー・エス
- 5.3 LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版/エムオーテックス株式会社
- 5.4 AssetView/株式会社ハンモック
- 5.5 MCore/住友電工情報システム株式会社
- 5.6 Assetment Neo/株式会社アセットメント
- 5.7 ISM CloudOne/クオリティソフト株式会社
- 5.8 IT Asset コンシェル Console/エイチ・シー・ネットワークス株式会社
- 5.9 PalletControl/株式会社JALインフォテック
- 5.10 ジョーシス/ジョーシス株式会社
- 5.11 Watchy(旧:漏洩チェッカー)/株式会社スタメン
- 5.12 MaLionCloud/株式会社インターコム
- 5.13 Freshservice/OrangeOne株式会社
- 5.14 SPPM3.0/株式会社AXSEED
- 5.15 e-Survey+/株式会社ニッポンダイナミックシステムズ
- 6 まとめ
IT資産管理ソフトとは
企業が管理すべきIT資産は以下のように多岐わたり、その管理方法も年々複雑化しています。
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資産の種類 |
代表的な資産例 |
管理項目例 |
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ハードウェア |
デスクトップPC、ノートPC、サーバー、スマートフォン、タブレット、ネットワーク機器、プリンター など |
資産名、型番、シリアル番号、購入日、保証期間、設置場所、利用者、利用状況 |
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ソフトウェア |
業務アプリケーション、OS、ウイルス対策ソフト、クラウドサービス、SaaSツール など |
製品名、バージョン、インストール端末、ライセンス数、契約状況、サポート期限 |
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ライセンス |
OSライセンス、Officeライセンス、Adobe製品ライセンス、サーバー・データベースの利用ライセンス など |
ライセンス種別(永久/サブスク)、契約ID、有効期限、利用状況、割り当て端末 |
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その他 |
周辺機器(マウス・キーボード)、外付けストレージ、IoT機器、仮想マシン、クラウドリソース など |
契約情報、利用部門、管理責任者、設置場所、更新・解約日、保守状況 |
IT資産管理ソフトは、これらのIT資産を一元的に可視化し、効率的に運用するためのソフトウェアです。
IT資産管理ソフトを導入することで、資産の利用状況を正確に把握し、無駄なコストやセキュリティリスクを削減できます。近年ではクラウド対応やモバイル端末管理など、多様な業務環境に適応する機能を備えた製品も登場しており、企業のIT運用において欠かせない存在となっています。
IT資産管理ソフト導入のメリット
IT資産管理ソフトを導入することで期待できる主なメリットには、以下の5点が挙げられます。
- 業務効率の向上
- コスト削減
- セキュリティ強化
- コンプライアンス対応の強化
- 意思決定の迅速化
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
業務効率の向上
IT資産管理ソフトを導入することで、ハードウェアやソフトウェアの情報を自動的に収集・更新でき、棚卸や更新作業にかかる工数を大幅に削減できます。これにより、担当者の作業負担を軽減できるだけでなく、浮いた時間をより戦略的な業務に活用できるようになります。
また、情報をリアルタイムで確認・共有できるため、部署間での連携もスムーズになり、組織全体の管理業務の効率化にもつながります。
コスト削減
IT資産管理ソフトを導入すれば、資産の利用状況を正確に把握でき、不要なソフトウェアライセンスの削減や遊休資産の再活用が可能になります。これにより、年間のITコストを大幅に削減でき、投資対効果(ROI)の最大化にもつながります。
さらに、老朽化機器の適切な廃棄やリプレイスを見据えた更新計画を立てられるため、突発的な支出を防ぎ、長期的なコスト最適化を実現できます。
セキュリティ強化
近年、サイバー攻撃や情報漏洩は企業規模を問わず深刻なリスクとなっています。その背景には、古いOSや未更新ソフトウェアの放置、不正デバイスの接続といった管理不足が挙げられます。
IT資産管理ソフトを導入すれば、脆弱性のある資産を特定して迅速にアップデート対応を行えるほか、未承認デバイスや不正ソフトの使用を早期に検知できます。これにより情報漏洩やシステム障害を未然に防ぎ、企業全体のセキュリティ水準と信頼性を高められます。
コンプライアンス対応の強化
ソフトウェアライセンスの不適切な利用は、監査での指摘や法的リスクにつながる恐れがあります。IT資産管理ソフトを導入すれば、ライセンス状況を自動で照合し、利用状況を正しく把握することで違反を未然に防止できます。
さらに、レポート機能を活用することで監査対応を効率化でき、短期間で正確な資料提出も可能になります。これにより、内部統制を強化し、企業のコンプライアンス体制を確立できます。
意思決定の迅速化
経営層やIT部門が適切な意思決定を行うには、最新かつ正確なデータが欠かせません。IT資産管理ソフトは、資産の稼働状況や利用率、コスト分析を自動でレポート化し、必要な情報を即座に提供します。これにより、IT投資や更新計画、リソースの再配置といった判断をスピーディーに行えます。
さらに将来的な投資判断の裏付けとなるデータを蓄積できるため、戦略的なIT運用と競争力の向上にも貢献します。
IT資産管理ソフトの主な機能
IT資産管理ソフトは、ハードウェアやソフトウェアの把握だけでなく、ライセンスやセキュリティの管理、他システムとの連携まで幅広い機能を備えています。主な機能とその詳細は以下のとおりです。
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主な機能 |
詳細 |
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ハードウェア管理 |
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ソフトウェア管理 |
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ライセンス管理 |
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インベントリ管理 |
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ライフサイクル管理 |
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セキュリティ管理 |
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レポート・分析 |
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自動検出機能 |
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外部システム連携 |
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モバイルデバイス管理 |
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これらの機能により、IT資産の全体像を整理しやすくなり、管理の抜け漏れを防ぐことが可能になります。
IT資産管理ソフトの選定ポイント
IT資産管理ソフト選定の際に、事前に確認しておきたいポイントは以下の通りです。
- 管理対象範囲の網羅性
- 自動検出・収集機能の有無
- ソフトウェアライセンスの管理
- セキュリティ・コンプライアンス対応
- 運用・保守・棚卸の効率性
- 他システムとの連携性
- クラウド対応/SaaS型の選択肢
- 操作性・ユーザーインターフェース
- スケーラビリティ・将来の拡張性
- コストとROI(投資対効果)
それぞれのポイントについて詳しく確認していきましょう。
管理対象範囲の網羅性
IT資産管理ソフトがカバーする対象範囲は製品によって異なります。資産管理ソフトを選定する際は、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアやライセンス、ネットワーク機器、モバイル端末まで幅広く管理できるかどうかを確認しておきましょう。
特に近年はクラウドサービス利用やリモートワーク環境が広がっており、従来のPC中心の管理では不十分なケースも増えています。自社の利用環境に即した網羅性を持つ製品を選ぶことで、抜け漏れのない資産管理を実現できます。
自動検出・収集機能の有無
これまで多くの現場で採用されてきた手動による資産情報の入力・更新は、従業員への負担が大きく、情報の正確性も損なわれやすいという課題がありました。
自動検出・収集機能を備えたIT資産管理ソフトを導入すれば、ネットワーク上の新規デバイスを即座に把握し、インストールソフトや利用状況を常に最新の状態に保てます。
運用効率の向上や、属人化リスクの防止も見込めるため、特に中堅以上の規模の企業では、自動化機能の有無が選定時の重要な判断基準となります。
ソフトウェアライセンスの管理
ライセンス違反は監査での指摘や法的リスク、予期せぬコスト増加につながります。IT資産管理ソフト選定時には、ソフトウェアライセンスの利用状況を正確に把握し、契約と使用状況を突合できる機能が備わっているかを確認しましょう。
さらに、利用頻度の低いソフトを把握して契約数を適正化できる機能があれば、コスト削減にも直結します。
これらの機能を適切に活用すれば、内部統制を強化でき、企業の信頼性向上にもつながります。
セキュリティ・コンプライアンス対応
情報漏洩や法令違反は、企業ブランドや信頼性に大きな打撃を与えます。そのため、IT資産管理ソフト選定時には、不正ソフトや未承認デバイスを検知できる機能や、脆弱性対応を迅速に行える仕組みが備わっているかを確認することが重要です。
さらに、各種法規制や監査に対応できるレポート機能があれば、社内の統制強化や監査対応の効率化にも役立ちます。セキュリティとコンプライアンス対応は、企業を守る上で欠かせない要素であり、導入前に必ず確認すべきポイントです。
運用・保守・棚卸の効率性
IT資産管理ソフトの導入はゴールではなく、日常的な運用や定期的な棚卸を通じて成果を発揮します。選定時には、ユーザー部門が簡単に情報を参照できる仕組みや、棚卸作業を効率化する機能が備わっているかをチェックしましょう。
また、ベンダーのサポート体制やマニュアルの充実度は運用のしやすさに直結します。日常業務に無理なく組み込める設計であれば、長期的な活用と安定運用につながります。
他システムとの連携性
ヘルプデスクやERP、セキュリティシステムなど、企業のIT環境は多岐にわたります。IT資産管理ソフトがこれらとシームレスに連携できれば、データの二重管理を避けられ、業務全体の効率化にもつながります。
IT資産管理ソフトの選定時には、API連携機能や標準連携機能が提供されているかどうかをチェックしましょう。特に、既存システムを活かしたい場合は、連携性を重視することが導入後の使いやすさを大きく左右します。
クラウド型/オンプレミス型の選択
IT資産管理ソフトは、大きくクラウド型とオンプレミス型に分けられます。クラウド型は導入の容易さや拡張性に優れ、リモートワークや複数拠点での利用にも適しています。一方、オンプレミス型は自社サーバー上で運用するため、セキュリティを自社で厳格に管理できる点が強みです。
選定時には、自社のセキュリティ要件や運用体制、将来的な拡張性を踏まえて、最適な方式を見極めることが重要です。
操作性・ユーザーインターフェース
機能が豊富でも、操作が複雑すぎて現場に浸透しなければ効果は限定的です。選定時には、IT部門だけでなく、利用部門や経営層も直感的に使える操作性を備えているかを確認しておきましょう。
特にダッシュボードの見やすさやレポート出力のしやすさは、日常的な活用度やユーザー満足度に直結します。導入前にはトライアル版等を活用し、実際の操作感や現場への適合度をチェックすることが重要です。
スケーラビリティ・将来の拡張性
企業規模の拡大やクラウドサービスの追加利用など、IT環境は常に変化しています。そのため、IT資産管理ソフト選定時には、拡張や変化に対応できるスケーラビリティに優れた製品を選ぶことが重要です。たとえば、利用端末数の増加にスムーズに対応できるか、新しいサービスや機能を容易に追加できるか等を事前に確認しておくと安心です。
将来的な拡張性を考慮してソフトを選定すれば、環境変化による突発的なコスト増を防ぎ、安定した運用を維持できます。
コストとROI(投資対効果)
IT資産管理ソフトの導入には、初期の導入費用やライセンス料金だけでなく、保守や運用にかかるコストも必要になります。そのため、選定時にはトータルコストを試算し、コスト削減や業務効率化がどの程度期待できるかを考えておくことが重要です。
ROI(投資対効果)を踏まえて事前にシミュレーションしておけば、経営層への説得材料としても有効です。見た目には安価に見えるソフトでも、運用負荷が大きければ結果的にコスト増につながるケースもあるため注意しましょう。
おすすめのIT資産管理ソフト15選
おすすめのIT資産管理ソフトを15種類紹介します。それぞれの特徴や機能について解説していますので、導入を検討する際の参考にしてみてください。
SKYSEA Client View/Sky株式会社
「SKYSEA Client View」は、Sky株式会社が提供する国内導入実績トップクラスのIT資産管理ソフトです。PCの操作ログ取得、ソフトウェアやライセンスの一元管理、デバイス利用制御、セキュリティリスク対策など、資産管理とセキュリティ強化の両面を支援する多彩な機能を備えています。
直感的に操作できるわかりやすいインターフェイスも高く評価されており、教育機関や官公庁をはじめ、幅広い企業・団体で利用されています。情報漏洩対策や内部統制を重視する企業には特におすすめのサービスです。
System Support best1/株式会社ディー・オー・エス
「System Support best1」は、株式会社ディー・オー・エスが提供するIT資産管理ソフトです。シンプルな設計と低コスト運用を強みとしており、基本的なインベントリ収集からソフトウェアライセンス管理までをしっかりカバーします。
中小規模の企業でも導入しやすく、限られたリソースの中で無理なく資産を運用したい組織に適しています。特に、コストを抑えつつ資産管理を効率化したい企業や、IT資産管理の初期導入を考えている企業におすすめです。
System Support best1/株式会社ディー・オー・エス
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版/エムオーテックス株式会社
「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」は、エムオーテックス株式会社が提供するクラウド型のIT資産管理ソフトです。デバイスの利用状況を可視化し、不正アクセスや情報漏洩リスクの低減に貢献します。
クラウド型サービスのため、拠点が分散している企業や在宅勤務環境からでも利用でき、スムーズな導入と高い拡張性を実現しています。特に、リモートワークや多拠点展開が進んでいる企業に適しています。
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版/エムオーテックス株式会社
AssetView/株式会社ハンモック
「AssetView」は、株式会社ハンモックが提供するIT資産管理ソフトです。組織が抱えるPC管理の課題に対応できる統合型ソリューションとして、台帳管理や設定変更、ソフトウェアアップデートの自動化といった基本機能から、情報資産の可視化や証跡監査、マルウェア対策まで幅広くカバーしています。
モジュールを組み合わせて導入できるため、自社の課題や規模に合わせて必要な機能を柔軟に選択できます。そのため、多様な要件に対応しながら大規模なIT環境を効率的に管理したい企業に特におすすめです。
MCore/住友電工情報システム株式会社
「MCore」は、住友電工情報システム株式会社が提供するIT資産管理ソフトです。IT資産管理からセキュリティ対策、コンプライアンス推進までを1つのシステムでカバーし、PCやソフトウェアの利用状況、ライセンス管理、操作履歴の可視化に対応します。
1サーバーで数百台から数万台まで管理可能で、拠点や資産の増加にも柔軟に対応できます。また、追加コストなしで拡張でき、20を超える機能を備えている点も強みといえます。
住友電工グループをはじめ、国内外の大手企業での採用実績も多く、エンタープライズ環境に適した信頼性の高いソフトといえます。
Assetment Neo/株式会社アセットメント
「Assetment Neo」は、株式会社アセットメントが提供するIT資産管理に対応したクラウドサービスです。PCや周辺機器といったIT資産を含む社内資産にラベル(バーコード・QRコード・RFID)を貼付し、台帳を一元管理できる仕組みを備えています。
同サービスの大きな特徴として、IT資産管理ツールや固定資産管理システムだけでは把握しにくい「資産が現場に実際に存在しているか」を正確に確認できる点が挙げられます。また、棚卸や物品管理に強いため、他の資産管理システムと組み合わせて活用することで、より適正で抜け漏れのない管理を実現できます。
大手から中小まで幅広い業界・業種で採用されており、多くの拠点を持つ企業や多様な資産を扱う企業におすすめのサービスです。
ISM CloudOne/クオリティソフト株式会社
「ISM CloudOne」は、クオリティソフト株式会社が提供するクラウド型のIT資産管理ソフトです。インストール不要で利用でき、拠点が分散している企業やリモートワーク環境にもスムーズに導入できます。
PCやソフトウェアの利用状況を自動で収集でき、ライセンス管理やセキュリティ監視を効率的に行えます。さらに、日・中・英の3か国語に対応しており、国内だけでなく海外拠点の端末管理にも活用できます。クラウド型ならではの拡張性にも優れ、企業規模の拡大や働き方の変化に柔軟に対応できるサービスです。
IT Asset コンシェル Console/エイチ・シー・ネットワークス株式会社
「IT Asset コンシェル Console」は、エイチ・シー・ネットワークス株式会社が提供するクラウド型のIT資産管理ソフトです。IT資産の棚卸やライセンス管理に加え、セキュリティ対策やコンプライアンス対応を支援する機能を備えています。
多様な自動化機能により、煩雑になりがちな資産情報の収集・更新を効率化できます。また、豊富なカスタマイズ機能で自社の運用に合わせた柔軟な管理が可能です。初期導入や運用を定着させるためのサポートも充実しているため、初めて資産管理をシステム化する企業でも安心して利用できます。
IT Asset コンシェル/エイチ・シー・ネットワークス株式会社
PalletControl/株式会社JALインフォテック
「PalletControl」は、株式会社JALインフォテックが提供するIT資産管理ソフトです。「簡単にPC運用管理業務が行えるシステム」をコンセプトに開発されており、PCやソフトウェア、周辺機器など幅広い資産を一元管理できます。
インベントリ収集やライセンス管理を効率化することで、IT部門の負担を軽減し、安定した運用体制の構築を支援します。JALグループをはじめ、官公庁・自治体など、幅広い導入実績があり、信頼性の高さも評価されています。
ジョーシス/ジョーシス株式会社
「ジョーシス」は、ジョーシス株式会社が提供するクラウド型のIT資産管理ソフトです。SaaSやアカウントの発行・権限設定を自動化し、複数サービスの利用状況を可視化できる点が特徴です。
煩雑になりがちなアカウント管理を効率化することで、情報システム部門の負担を軽減し、セキュリティリスクを抑えながら安定した運用を実現します。スタートアップから大企業まで幅広い導入実績があり、特にクラウドサービスの利用が拡大している企業におすすめです。
Watchy(旧:漏洩チェッカー)/株式会社スタメン
「Watchy」は、株式会社スタメンが提供するクラウド型のIT資産管理・情報漏洩対策ツールです。PC操作ログやUSB利用履歴、フォルダアクセスの監視に対応し、シャドーITの検知も可能です。
PC1台・1機能から利用可能で、必要な機能だけを選んで契約できる柔軟なサブスクリプションモデルを採用しています。料金は1機能あたり50〜100円(利用台数・機能数によって変動※2025年9月現在)とわかりやすく、無駄なコストをかけずに運用を始められる点も特徴です。
クラウド型のためサーバー不要で、スムーズに導入できるため、中小企業のIT資産管理・情報セキュリティ対策の第一歩にも適しています。
MaLionCloud/株式会社インターコム
「MaLionCloud」は、株式会社インターコムが提供するクラウド型のIT資産管理ソフトです。PCやソフトウェア、ライセンスなどの資産情報を自動で収集し、インベントリ管理を効率化できます。また、資産の利用状況を正確に把握できるため、ライセンスの適正化やコスト削減にも役立ちます。
操作ログ収集やWebアクセス制御、USB利用制限といった機能も備えており、セキュリティ強化や内部統制を実現できます。クラウド型のため導入の手間が少なく、運用コストを抑えながらIT資産管理を始められるのも魅力です。
スタートアップから大企業まで幅広い企業での導入実績があり、特に資産管理とセキュリティ対策を両立したい企業におすすめです。
Freshservice/OrangeOne株式会社
「Freshservice」は、OrangeOne株式会社が提供するクラウド型のIT資産管理・ITサービス管理ツールです。PCやソフトウェアの利用状況を自動で収集し、ライセンス管理やコストの最適化を支援します。
さらに、ITILに準拠したヘルプデスクやインシデント管理などの機能も備えており、資産管理とIT運用を統合的に進められる点が特長です。資産管理にとどまらず、ITサービス全体の効率化を図りたい企業におすすめです。
SPPM3.0/株式会社AXSEED
「SPPM3.0」は、株式会社AXSEEDが提供するモバイル端末管理(MDM)を中心としたIT資産管理ソフトです。スマートフォンやタブレットのアプリ配信、リモートロック、位置情報確認など、多様な管理機能を備えており、企業におけるモバイル利用のセキュリティと効率化を支援します。
クラウド型のため、社内外の端末を一元的に管理でき、導入・運用の手間を抑えられるのも特徴です。特に、テレワークや外出先でモバイル端末を活用する企業に適したサービスといえます。
e-Survey+/株式会社ニッポンダイナミックシステムズ
「e-Survey+」は、株式会社ニッポンダイナミックシステムズが提供するIT資産管理ソフトです。PCやソフトウェアの情報を自動収集して正確に可視化でき、ライセンス利用状況の把握や棚卸作業を効率化します。
未承認ソフトの使用や更新漏れによるリスクを防ぎ、内部統制や監査対応を強化できる点も特徴です。シンプルな設計で直感的に操作できるため、専任の人材がいない企業でも安心して利用できます。
まとめ
IT資産管理ソフトは、多様化・複雑化するIT資産を適切に管理し、業務効率化やコスト削減、セキュリティ強化を実現する手段として注目されています。
近年ではさまざまな製品・サービスが登場しており、それぞれ機能や強みが異なります。導入を検討する際は、自社の規模や運用環境、解決したい課題を考慮し、最適なソフトを見極めることが重要です。
適切なIT資産管理ソフトを導入すれば、IT部門の負担軽減だけでなく、企業の競争力強化にもつながります。